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業務用エアコンの入替時期|修理か入替かの判断と、耐用年数・フロン点検

業務用エアコンの入替時期|修理か入替かの判断と、耐用年数・フロン点検

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目次

営業中に業務用エアコンが止まったとき、あるいは効きが悪くなってきたとき、修理で使い続けるか入替えるかを決める必要があります。判断の材料は、症状、使っている年数、部品が手に入るか、そして店舗や建物の今後の予定です。この記事では、店舗・事務所の空調工事を行っている立場から、判断の順番をまとめます。

まず症状を見る: 修理で直ることがある症状、入替を考えたい症状

部品の交換や清掃で直ることがある症状

  • 天井から水が垂れる(ドレンポンプの故障、ドレンパンや排水管の詰まり)
  • リモコンの表示がおかしい、運転が勝手に止まる(センサーや基板の不具合)
  • 風が弱い、異音がする(ファンやモーターの不具合、汚れ)

入替を考えたい症状

  • 圧縮機(コンプレッサー)の故障と診断された
  • 冷媒の漏れを何度も繰り返している(配管や熱交換器の傷み)
  • メーカーの補修用部品がもう手に入らない
  • 冷媒にR22を使っている古い機種で、補充用の冷媒が手に入りにくい

水漏れの原因と、止まったときに店舗側でできることはエアコンの水漏れ(店舗・事務所の天井カセット形・天吊り形)で説明しています。

使っている年数と「法定耐用年数」は別もの

「業務用エアコンの耐用年数」でよく出てくる13年・15年・6年という数字は、税金の計算(減価償却)に使う法定耐用年数です(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。実際に何年使えるかを示すものではありません。

区分法定耐用年数
建物附属設備「冷房、暖房、通風又はボイラー設備」のうち、冷凍機の出力が22kW以下のもの13年
同じく、その他のもの15年
器具及び備品「冷房用又は暖房用機器」6年

22kWは冷房能力ではなく、冷凍機(圧縮機)の出力です。どの区分になるかは設置の仕方などで変わるため、会計上の扱いは税理士にご確認ください。

実際に使える年数は、運転時間や設置環境、手入れの状況で大きく変わります。修理か入替かを考えるときは、年数そのものより「部品が手に入るか」「同じ故障を繰り返していないか」を見ます。

補修用部品の保有期間

メーカーは、機種の製造をやめた後も修理用の部品を一定期間保有しています。期間はメーカー・機種ごとに取扱説明書などで案内されており、これを過ぎると部品がなく修理できないことがあります。

屋上での設備工事の様子
屋上での室外機まわりの作業。入替では搬入経路とクレーンの要否を先に確認します

フロン排出抑制法の点検と、入替のときの冷媒回収

業務用エアコンは、フロン排出抑制法の「第一種特定製品」です。使っている店舗・事務所(管理者)には、次の点検が義務づけられています(環境省 フロン排出抑制法ポータルサイト)。

  • 簡易点検: すべての業務用エアコンで、3か月に1回以上。室内機・室外機の異音、油のにじみ、傷などを目で見て確認します
  • 定期点検: 圧縮機の電動機の定格出力が7.5kW以上の機器は、十分な知見を持つ者による点検が必要です。7.5kW以上50kW未満は3年に1回以上、50kW以上は1年に1回以上です

点検で冷媒の漏れが見つかった場合は、原則として漏れている箇所を修理してから冷媒を補充します。漏れを直さずに補充を繰り返すことはできません。

機器を入替えるときは、古い機器の冷媒を第一種フロン類充填回収業者が回収します。当社はフロン類の充填回収業者の登録を済ませており、入替工事と冷媒の回収を一緒に行えます。

入替の時期は、営業を止めない日程から逆算する

  • 夏と冬の始めはエアコンの工事と機器の手配が混み合います。止まってから探すより、春や秋に計画すると日程を選びやすくなります
  • 工事は定休日・閉店後・早朝など、営業に支障の出ない時間帯を相談できます
  • 台数が多い場合は、系統ごとに日を分けて入替えると、一度に止める範囲を小さくできます
  • テナントの契約更新や改装の予定がある場合は、その時期に合わせると天井や電気の工事をまとめられます

東京都には、中小企業の省エネ設備の導入を支援する制度があります。対象や時期はその年の募集要項で決まるため、業務用エアコン工事のページの案内とあわせてご確認ください。

見積りの前にご用意いただくと早いもの

  • 室内機・室外機の銘板の写真(型番と製造年が分かるもの)
  • 台数と、それぞれを使っている部屋
  • 症状(リモコンのエラー表示、水漏れの場所、止まる時間帯など)
  • 図面(あれば)
  • 工事できる曜日と時間帯

写真は、見積りフォームからご連絡いただいた後、当社からの返信メールに添付してお送りください。お急ぎの場合はお電話(03-6821-1924)が早く伝わります。

よくある質問

何年使ったら入替えるべきですか?

年数だけで決める必要はありません。部品が手に入り、同じ故障を繰り返していなければ修理で使い続けられます。部品の保有期間を過ぎている、圧縮機が壊れた、冷媒の漏れを繰り返している、といった場合は入替をおすすめします。

1台だけ入替えることはできますか?

室外機1台に室内機1台の組合せなら、1台ずつ入替えられます。1台の室外機に複数の室内機をつないでいる場合は、室外機とつながっている室内機をまとめて入替えるのが基本です。

今の配管はそのまま使えますか?

配管の太さ・傷み・冷媒の種類によります。使える場合は天井や壁を開ける範囲が小さくなり、工事の日数も短くなります。現地で確認してからお見積りします。

業務用エアコンの不調のご相談は業務用エアコンの故障・水漏れ、機器の選び方は業務用エアコンと家庭用エアコンの違いもご覧ください。