エアコンにはスタンダードモデルとハイエンドモデルがあるようですが、どちらがお得ですか?
結果的にはスタンダードモデルの方が安くなる場合が多いよ!
エアコンは大きく分けるとスタンダードモデルとハイエンドモデルに分かれます。スタンダードモデルには部屋を冷暖房するための必要最低限の機能しか備わっていません。
一方、ハイエンドモデルには省エネ性能をメインとしたさまざまな機能が備わっています。
店員に聞くと高確率でハイエンドモデルをすすめられますが、そのまま口車に乗ると損をする可能性が高いです。この記事では、なぜスタンダードモデルのエアコンで十分なのかについて解説していきます。
エアコンのスタンダードモデルとハイエンドモデルの違いとは
エアコンにおけるスタンダードモデルとハイエンドモデルの違いについて、確認しておきましょう。
- スタンダードモデル
- ハイエンドモデル
スタンダードモデル
スタンダードモデルにはどんな機能がありますか?
冷暖房をはじめとする基本的な機能は充実しているよ!
スタンダードモデルに搭載されている機能は、基本的な冷房・暖房機能に限定されています。
他にはタイマーがあることもありますが、基本的に多くの機能は付いていません。
スタンダードモデルはシンプルな分、価格が抑え気味です。
ハイエンドモデル
ハイエンドモデルだとどんな機能が追加されるんですか?
ハイエンドモデルだと省エネ機能が充実していて電気代を抑えられるよ!
ハイエンドモデルでは冷暖房機能以外に、省エネ性能・除湿機能・フィルター自動掃除などの機能が充実しています。
機能が充実している分、価格は高くなりがちです。
ハイエンドモデルはメーカーごとに独自の名称が付いており、機能もまちまちです。違いは事前に確認しましょう。
節約したい場合にこだわるエアコンのポイント
エアコンにかかる電気代を抑えたいなら、以下の3点に注意しましょう。
- 基本的にはスタンダードモデルで十分
- APFの値を考慮する
- 状況にあったエアコンを選ぶ
基本的にはスタンダードモデルで十分
ハイエンドモデルには要らない機能も多いよ!
確かにフィルター自動掃除などは役に立たないと聞きます。
エアコン代を節約したいなら、基本的にはスタンダードモデルで十分です。スタンダードモデルとハイエンドモデルでは、電気代について年間で1万円程の差がでます。
一方で初期費用の差は同じ性能で10万円前後です。したがって、ハイエンドモデルで初期費用分を取り戻すには10年ほどかかります。
家庭用エアコンの耐用年数は6年とされています。したがって、元を取る前に買換えを迎える可能性が高いです。
APFの値を考慮する
エコを気にするならAPFの値も気にしよう!
APFとは何ですか?
エアコンの省エネ性能についてはAPFを確認しましょう。APFは省エネ法にて採用されており、JIS規定に基づいた環境条件での運転効率を示しています。
APFが高ければ高いほど、より省エネ性能が高いと言われています。
省エネ指数を表す値として、COPも挙げられます。COPは一定の温度環境下での値で、APFは年間を通しての値なので、APFの方が信ぴょう性は高いです。
状況にあったエアコンを選ぶ
時には電気代の高いハイエンドモデルや業務用エアコンを選ぶことも重要だよ!
常にスタンダードモデルが良いわけではないのですね!
エアコンは状況にあったものを選びましょう。例えば家庭用エアコンと業務用エアコンでは、電気料金が数倍違います。
電気料金を抑えたいなら消費電力の少ない家庭用エアコンを選ぶべきです。
しかし、部屋が広かったり人の出入りが激しかったりする場合、効率的に冷やせません。業務用エアコンを選びましょう。
節電を意識しすぎるとエアコン本来の効果を受けられません。状況にあったエアコンを選びましょう。
なぜ店員はハイエンドモデルをすすめてくるのか
店員がスタンダードモデルよりもハイエンドモデルをすすめてくる理由を確認しておきましょう。
- 店の利益に直結するため
- 店にハイエンドモデルしか入荷しないため
店の利益に直結するため
店に行くと毎回ハイエンドモデルのエアコンをすすめられます。
ハイエンドモデルのエアコンを売った方が店が儲かるからね!
スタンダードモデルとハイエンドモデルでは、売上単価が倍以上違います。店の利益としてもハイエンドモデルを売り上げた方がメリットが大きいです。
店員のマージンにも関わるところから、ハイエンドモデルを積極的に売ろうとすすめてきます。
店員のなかには口が達者なベテランも多いです。交渉が苦手な方は、自分でゆっくりと選べるネット販売も検討してみましょう。
店にハイエンドモデルしか入荷しないため
最近はハイエンドモデルのエアコンしか入荷しない店舗もあるよ。
店ではスタンダードモデルが買えないこともあるのですね。
スタンダードモデルよりもハイエンドモデルが売れた方が嬉しいのは、小売店だけでなくメーカーも同じです。
各メーカーは便利と思われるさまざまな機能を付けて高付加価値なエアコンを売り差別化しようと奮闘しています。
結果、メーカーからの入荷自体がハイエンドなものに偏り、店頭にスタンダードモデルが並ばない事態も起こり得ます。
最近では、よほど大きな家電量販店でなければスタンダードモデルのエアコンは見当たりません。
エアコンのスタンダードモデルに関するよくある質問
エアコンのスタンダードモデルについてよくある質問をまとめました。
- エアコンの上位モデルとは何ですか?
- エアコンの電気代はどのモデルが安いですか?
- エアコンの上位機種と下位機種の違いは何ですか?
エアコンの上位モデルとは何ですか?
エアコンの上位モデルとは、ハイエンドモデルとほぼ同じです。
冷暖房性能が高いだけでなく、各メーカー独自の機能を多数搭載しており、省エネ性能にも優れています。
エアコンの電気代はどのモデルが安いですか?
エアコンの電気代については省エネ機能が付いているハイエンドモデルが安いです。
しかし、初期費用を考えるとスタンダードモデルの方が総合費用は安くなります。
エアコンの上位機種と下位機種の違いは何ですか?
最上位機種と最下位機種を比較すると、同じ畳数の場合初期費用は10万円以上違います。
その分省エネ性能は上位機種の方が高く、10年間使い続けると差が埋まるくらいです。
しかし、エアコンの耐用年数は家庭用で6年、業務用で13年~15年なので、元を取れないケースもあります。
エアコンをお得に買いたいなら、まずはスタンダードモデルを検討しよう!
費用を抑えたいならスタンダードモデルが良いのですね!
特に家庭用なら、ハイエンドモデルだと初期費用を取り戻せない可能性が高いよ!
エアコンをお得に買いたい場合、初期費用と継続費用の両方を勘案するとスタンダードモデルの方が安くなる場合がほとんどです。
家電量販店の店員は店側の利益を上げるためにもハイエンドモデルのエアコンをすすめてくることが多いです。
口車に乗ってしまうと通算で損をする可能性があるので注意しましょう。